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ASIA PACIFIC 2018 D1 GRAND PRIX

参戦レポート

  ■開催日 2018/9/15(土) 個人戦 単走、追走【天候:晴れ 雨  路面:ドライ  ウェット】 ■開催地 ウラジオストク プリムリングサーキット ■レース結果 川畑・・・単走4位/追走9位        末永・・・単走32位(パーツ破損)   今年で5年目となるD1 PRIMRING GPは日本から8名のD1ドライバーが選ばれロシア ウラジオストク・プリムリングサーキットで開催されました。8名の中には川畑選手、末永選手ともに選ばれ初のロシア2台体制で臨みました。
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  金曜日は毎年恒例の〝厳しい車検″を難なくパスし、スムーズにフリー練習に入りました。様子を見ながら徐々に走行を重ね、いつもの通りサスペンション、ギア比などの確認です。川畑選手は数本走ってピットインして考える、末永選手は燃料が無くなるまで走り続けて練習する、2人異なるスタイルで走行、川畑選手はギア比とスプリングレート変更など、末永選手はほとんどセッティングは変えずに1日目を終えました。
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  土曜日は個人戦で単走決勝と、追走トーナメントが行われました。 普段のD1GPと異なるのは全選手が2本ずつ走りベストスコアで上位24台が追走に進みます。そのうち上位8台はベスト16からの対戦に組み込まれます。朝のチェック走行では走り方の違いでのDOSSの点数の出方も確認でき、まずまずの状態で上位8台には入れるレベルで本戦に臨みました。    

単走ファイナル

朝のチェック走行で調子を上げてきた末永選手の1本目、無難ながらもそこそこ点数が出そうな進入から2セクターへ綺麗に繋げて行き、続く3セクターに。しかしここで突然失速、再度走り出したのですが、またスローダウンしながらスポンジバリアに接触してストップ。走行不能となり、まさかの単走落ちとなってしまいました。原因はステアリングラック破損で、他車との接触やクラッシュ以外での破損は想定外でした。何とも不運なトラブルで末永選手の1日を終わらせてしまいました。
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残る川畑選手は1本目、第3セクターのアウトラインぎりぎりセーフの走りで99点越えを出して1位、2本目でゴーチャ選手や藤野選手に抜かれ、抜き返すべく攻めたのですが、上手くはまらず失敗してしまい、その後横井選手にもわずかに抜かされ、結果 単走は4位でした。
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追走

追走は川畑選手のみとなってしまいましたが、ロシアでは過去優勝していないので是非とも勝ちたい、結果を残したいと全力で臨みました。
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BEST16

川畑選手の最初の対戦相手はBEST24から勝ち上がってきたS15のエモルヒン選手。1本目先行で0.5ランクのアドバンテージを奪い問題なく勝利できると思っていました。後追いでの車間距離も上手くスペースを取って無難に勝てると思えた次の瞬間、3セクターで目を疑うハーフスピンでラインカット、4ランク減点でまさかまさかの敗退となってしまいました。
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こんなに早くに2台ともがいなくなるとは全くの予定外でした。応援して頂いた皆さん。スミマセンでした。。
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    ■開催日 2018/9/16(日) 団体戦 単走、シンクロ、追走 【天候:晴れ  路面:ドライ】 ■開催地 ウラジオストク プリムリングサーキット ■レース結果 単体対決・・・6勝2敗で日本勝利        シンクロ・・・1勝2敗でロシア勝利        追走対決・・・5勝8敗でロシア勝利
気を取り直して2日目、日曜日はロシアvs日本の団体戦を行いました。団体の対抗戦で単走、シンクロ、追走の3種目を競い勝敗を決めて行きます。
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単走バトル

まず最初に行われた単走バトルは代表8選手が単走で対戦し全8対戦の勝率で勝敗が決まります。日本チーム3番手で登場した末永選手は前日の分を取り返す活躍をする意気込みでのぞみました。対戦相手はS13のイリア選手で相手の97.36に対し98.97で無難に勝利しました。
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2勝2敗で迎えた5番手川畑選手はロシアNo,1ドライバーのゴーチャ選手と対戦。先攻のゴーチャ選手は相当気合が入っていたのか1コーナーの飛び込みで曲がり切れずスポンジバリアに衝突してしまいました。自走で戻ることはできましたが大失敗です。後攻の川畑選手は普通に走るだけで勝てるのですが、それをしないのが・・・もっと攻めて、それでも走り切って、とんでもない得点を出すというのを魅せたいのだと思いますが、今回はゴーチャ選手同様に曲がり切れず、ゴーチャ選手よりも激しくクラッシュしてしまいました。自走不可です。両者共クラッシュの為、この対戦は第1セクターのみの判定となり、25.48対26.41で一応勝ちとなりました。
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その後日本勢が勝ち続け、トータル6勝2敗で日本勝利です。  

シンクロ

チーム3台で追走し、どれだけ揃えられるかを競います。各対戦2本ずつ走って勝敗を決め、計3対戦での勝負です。川畑号は何とか修復を間に合わせ、トップバッターチームTOYOTIRESとして末永選手、藤野選手と走行しました。対戦相手はR32、S15、S13で1本目、2本目ともに僅差ですが勝利しました。TOYOトリプルはなかなかの迫力でした。2チーム目はゴーチャ、アルカーシャ、ロセフ選手のエースチームに敗れ、3チーム目に再度GTR2台と日比野選手の組み合わせで出場しました。ゴーチャ、アルカーシャ、ペセゴフ選手と対戦し1本目は相手の失敗もありアドバンテージを取りましたが、2本目で逆転されてしまい敗れ、1勝2敗でロシアの勝利となりました。
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追走

最後の対戦種目は追走です。代表の8選手同士が追走で競い、先に8勝したチームが勝ちとなる戦いです。
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日本チーム1勝、ロシアチーム5勝と、大差で迎えた7対戦目で末永選手が登場しました。80スープラと対戦し1本目後追いは、進入の角度が良くなかったのですがその後じわじわとつめ寄りアドバンテージ0.5。入れ替えの先行は1コーナーまでのストレートスピードで相手を離して終始寄せられることなくイーブンで勝利と思いましたが、なんと0.5ランク取られてしまいトータルイーブン、ランク判定で辛くも勝利しました。
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続く8番手で川畑選手が登場。相手はイリア選手で1本目後追いは進入からピッタリ追い回す形で攻め続けましたが、最後の5セクターで相手をプッシュしてしまい痛いマイナス3ランク。先行では終始引き離し圧倒的でしたがさすがに3ランクの差は取り返すことができず無念の敗退を喫しました。
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その後日本勢は2連勝、しかしどのマシンもダメージやタイヤ不足など問題を抱えて走行できる選手が減ってきました。末永選手もサイドブレーキにトラブルが発生し最終の控えに回り、4勝6敗で迎えた11対戦目は、川畑選手が登場。前日に敗れたエモルヒン選手と対戦し、今度はキッチリやり返し勝利しました。 これで5勝6敗。
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次の対戦は敗れ、ロシアチームが王手をかけたところでゴーチャ選手3度目の登場、こちらも3度目の川畑選手で勝負に出ます。しかしノリノリのゴーチャ選手のマシンは手に負えない速さがあり、2ランク取られた後、取り返せたのは1ランクで敗れ、これでロシアチームが8勝目となり、チーム戦敗退が決定してしまいました。
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【チーム監督 中上信吾】

ロシア勢トップの運転技術が高いのは承知していたものの、車の仕様も相当レベルアップしていて、いよいよ日本のD1もヤバイと感じずにはいられませんでした。事実、改造範囲の狭いD1車両とフォーミュラーD車両に近いRDS車両では少し分が悪い事、D1勢はエビス戦終了直後の船積みでメンテナンス不足である事など、不利な要素はあったものの、結果は惨敗でした。末永の39号車は車重がある分、エビス戦での車両負担が大きかったようで、嫌なタイミングでステアリングラックが破損してしまいましたが、急遽手持ちで持って行ったスペアラックのおかげで次の日は走る事が出来ました。川畑の35号車もクラッシュで外装と左フロント足回りが破損しましたが、これも手持ちで持ち込んだアームが役に立ちました。たまたま手持ちで持って行ったパーツのおかげで走行不能という最悪の状態は免れ、まだ運は持っているはずなので、微かな望みではありますが最後まで諦めず、最終戦お台場でシリーズチャンピオンを狙っていきます。
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【ドライバー 川畑真人】

今回のロシア戦は新しい企画に変更となり、通常の個人戦とチーム戦とに分かれて開催されることになりました。練習走行ではファイナルギヤ比の調整と簡単な足回りのセットを出して終了しました。個人戦では本来の走りが出せず単走も追走も中途半端な形で負けてしまい、気持ちを切り替えて団体戦は攻めの走りに徹するようにしました。しかし、ミスする場面が増え結果としては惨敗となりました。今回の1戦は自分の技量と作戦の両面で課題が残る結果となりとても残念ですが、次戦に向けて更によく考えて取り組みたいと思います。
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【ドライバー 末永正雄】

RDS最終戦の1週間後の開催ということで、コースレイアウトはRDSからストレートの距離が伸びたレイアウトでした。走り慣れているロシア勢に対してエスケープが無いレイアウトだった為、距離を計りながら練習を重ねました。土曜日の個人戦での予選まで順調に走行を重ねましたが、予選1本目の1コーナーに進入した時点でパワステにトラブルが発生してしまい、2本目も走行出来ずに予選で敗退してしまいました。日曜日の日本VSロシアのチーム戦ではパワステの修復も完了し、単走団体戦ではロシアに勝利し、日本チームに貢献しました。
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  シンクロ団体戦も末永・川畑・藤野でグループを組みロシアに勝利し、日本チームに貢献しました。追走の後追い時に油圧サイドブレーキトラブルが発生してしまい、その対戦は勝利したものの、それ以降の走行は出来ずに終了しました。今までに経験したことの無いトラブルに見舞われて、今までのマシンへの負荷がここで出てしまった状況ですが、最終戦のお台場には万全の状態で望めると気持ちを切り替えて頑張ります。   終わってみると完敗感がドッと押し寄せ、非常に悔しい思いや、今後どう対策をすべきかなど、いろいろと考えさせられる大会となりました。マシン製作、走り方、取り組み方など全てを見つめ直し、出直す覚悟で臨まなければ、ロシアだけでなく世界のどの国にも追い越されてしまうと感じます。そのようなことがないように努力して参りますので、これからも変わらぬ応援をよろしくお願い致します。  
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